洗脳手法比較!!動物農場とヒトラー、オウム真理教は同じなのか(大学レポート)

 著者は動物農場で起きた出来事はロシア革命とレーニン、トロッキー、スターリン体制でのソ連の倒錯をモデルとしている。しかしこの出来事は過去昔に起きたあらゆる事柄とも一致している。動物農場内では他の動物と比べ比較的知識もあり優位的な立場のブタたちによる他の意見を一方的に無視した専制的な政治と、「4本足は良い、2本足は悪い」といった言葉を繰り返し動物たちからいとも簡単に結束力を手に入れたこと。これらは戦前のナチスの指導者であるヒトラーと地下鉄サリン事件を引き起こしたオウム真理教が用いた手法と近い。これらを踏まえ、動物農場でモデルとなったロシア革命、レーニン、トロッキー、スターリン体制でのソ連の倒錯のみならず、ナチス・ヒトラーやオウム真理教が実際行ったことと類似している。  

 ナチスでヒトラーが用いた手法と動物農場が類似する点は演説である。1つ目は冒頭に紹介した動物農場内で「4本足は良い、2本足は悪い」の言葉を復唱する場面は単純なフレーズを繰り返している点だ。誰もが覚えられ、復唱できる簡単なフレーズは言葉を繰り返すことは心理的に、人の心に突き刺し心を動かすことが可能である。この手法は実際にもナチスでヒトラーが実践しており、演説でも多く用いられた。ヒトラーはこのような手法を用いたことで当時民主主義国であったドイツで民衆の心を動かし、選挙により首相まで上り詰めたのである。2つ目にヒトラーは国民を決して馬鹿にせず優れた人種であることを強調した点が類似している。ヒトラーは演説でよく話したことは大国ドイツの復活とゲルマン民族の優秀さだ。演説を聞いた国民に自分たちが優秀であることを自覚させることができたのであれば、対立している民族を貶めることができる。そうすることでナチスはホロコーストのようにユダヤ人を侵害することが可能となる。この侵略に対し、反対した国民は少なく、国が一致団結して行っていたことから国民の大半はヒトラーの暗示にかかっていたことが見受けられる。動物農場においても共通している場面がある。それは人間を追い出し動物農場が誕生し、生活が豊かになったことを強調した場面である。そこでスノーボールは人間がいた頃は使用人やジョーンズが仕事を怠っていることで餌やりなどが正常に行われていなかったことを主張した。しかしこれらは、スノーボールを始め動物たちが蜂起したことで改善された。しかも生産力のアップや労働時間の短縮、食糧供給の増加などを具体的に喧伝したことで多くの動物たちはスノーボールの意見に熱狂した。「人は唯一、生産せず消費する生き物だ。乳も出さず、卵を産まず、鋤を引くには弱すぎ、ウサギを捕らえるには足が遅すぎる。」この言葉が象徴するように人間よりも動物の方が優秀であることを主張した。多くの動物たちに優秀であることを自覚させることができれば簡単に操ることも可能になる。皮肉なことに動物たちに待遇はだんだん悪化していき、最終的に動物たちは人間が支配していた時代を思い出せなくなった頃には待遇はどちらの方がいいのか判断できなくなってしまった。3つ目に類似している点は国民が置かれている状況の危機感を執拗に煽る点だ。第1次世界大戦に敗れたドイツはベルサイユ条約による多額な賠償請求に苦しんでいた。その中に現れたヒトラーは強い指導力から国のトップまで上りつめたのだ。当時の国民は多額の賠償請求をされたドイツに後戻りしないよう必死で生きていた。しかし、ヒトラーは執拗に危機感を国民に煽ることで国民の感情を巧みに操り、国全体を誤った方向へミスリードした。その結果、ナチスの保全を名目として、ユダヤと敵対して虐殺を行うことが起きてしまったのだ。これはすべて危機感を執拗に煽った結果だ。これを動物農場の世界に置き換えてみると、動物たちは人間から受けた日常的な虐待を再び受けることは嫌だと考えるだろう。そうすることで共通の敵は人間であることを簡単に見いだすことができる。これらがもたらす効果は動物たちの結束力を一段と上げることを可能とし、農場内の仲間割れのリスクが軽減することだ。  

 次に冒頭でのセンテンスで触れたオウム真理教と動物農場の類似点を述べる。オウム真理教も人間を誤った方向へとミスリードするようコントロールする点においてはナチスと共通している。オウム真理教が引き起こしたものとして有名なのは1995年3月に発生した地下鉄サリン事件である。この事件は教団内で特殊なヘッドギアを装着や過剰な修行によって洗脳された信者によって引き起こされた。第1に類似している点を挙げるとしたら、組織の幹部がエリート層で形成されているのである。幹部の中には東大卒や早稲田卒の高学歴ばかりが顔を揃える。これから窺えることは頭脳が動物内で高いブタたちが実権を握っているのと共通していること。さらに視点を変えてみてみると、指導者的な役割のナポレオンと麻原彰晃、スポークマン的な役割のスクウィラーと上祐史浩が合致していると見てもおかしくない。   

 これらの仮説を総じて、動物農場とナチス・ヒトラー、オウム真理教が人間を洗脳する際に用いた手法は類似している。


ウイッスル

フリーライター 自称ジャーナリス ト レポートの代行、アドバイス行ってます。

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